塾長紹介
塾長のこれまでの活動
著書
- 『愛をもって新しい時代の扉を開く』
壮神社(2016年) - 就職・進学等において、「願い」を発掘して新たなステージに人生を運んだ人々について紹介。また「心と現実のつながり」を知った女子学生たちが「やさしい気持ち」で生きた時にどのような新しい現実が生まれたのかを28の事例と6つの実践例から紹介した。殺伐とした現代社会を生きる人々に希望を与える書。
- 『留学―日本の教育のすきまを埋めるー』
エイデル研究所(1994年)<編著> - 『季刊教育法』(エイデル研究所)の第70号より第94号までに掲載した留学体験記「若者は世界に飛ぶ」を編集し1冊にまとめた。若い日本人たちが留学を通して、苦労をしながらも海外で豊かな体験をしている実例を体験記により紹介した。
- 『アメリカ高校留学』
ジャパンタイムズ(1987年)<共著> - 日本で初めての高校留学の本を出版。アメリカ高校留学を志す人々へのアドバイスと、留学生を受け入れているアメリカの高校のデータを紹介。全国学校図書館協議会選定図書。
論文・実践報告等
- 「漢字アートコミュニケーション」による新しい「学び」の構築へ向けて(Ⅳ)—第1回から第17回の漢字の小セミナーを振り返って―
『昭和女子大学現代教育研究所紀要 第9号』昭和女子大学現代教育研究所(2024年)<共著> - https://swu.repo.nii.ac.jp/records/2000191
- 「漢字アートコミュニケーション」による新しい「学び」の構築へ向けて(Ⅲ)
『昭和女子大学現代教育研究所紀要 第8号』昭和女子大学現代教育研究所(2023年)<共著> - https://swu.repo.nii.ac.jp/records/7391
- 「漢字アートコミュニケーション」による新しい「学び」の構築へ向けて(Ⅱ)
『昭和女子大学現代教育研究所紀要 第7号』昭和女子大学現代教育研究所(2022年)<共著> - https://swu.repo.nii.ac.jp/records/7298
- 「漢字アートコミュニケーション」による新しい「学び」の構築へ向けて
『昭和女子大学現代教育研究所紀要 第6号』昭和女子大学現代教育研究所(2021年)<共著> - https://swu.repo.nii.ac.jp/records/7182
- 母親の気持ちが変わると、子どもがどう変わるかの研究(1)
『昭和女子大学現代教育研究所紀要 第5号』昭和女子大学現代教育研究所(2019年) - https://swu.repo.nii.ac.jp/records/6945
- 私の教育実践 ―『願い』を引き出す・形にする・開花させる―
『学苑920号』昭和女子大学近代文化研究所(2017年) - https://swu.repo.nii.ac.jp/records/6259
教育活動
- 教育学出会いのプログラム
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学生が社会のフロントで活躍している人と出会うことにより、「人生かけても惜しくない仕事を見つけること」や「時代や社会に貢献できる心を育むこと」を願いとして、1997年より「教育学・出会いのプログラム」を実施してきた。(「訪問プログラム」、「体験プログラム」、「お話会」等)
学生たちは少年院を訪問して、そこに働く人々の青少年に対する「愛情」や「まなざし」を学ばせてもらったこともあった。養護学校を訪問して、身体の不自由な子どもたちのバンド演奏を聴いて、子どもたちの溢れるほどのパワーに圧倒されたこともあった。作曲家の人に新曲を聴かせてもらって、感動の涙を流したこともあった。児童クラブでボランティアをして、自然体験活動の可能性を感じ、将来子どもたちに自然体験活動をさせられる小学校の先生になる決意をした者もいた。
さまざまな出会いを通して、学生たちはこれからの人生を支える体験をしていった。 - アジア教育研修プログラム
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タイの教育機関を訪問し、児童・生徒・学生たちと交流する中で、人や自然との「つながりの感覚」を思い出し、同時に「友情」を育んでもらいたい、との願いから1995年より「アジア教育研修プログラム(タイ編)」を企画・実施。カンボジアの教育機関訪問も追加され、これまでに19回実施してきた。
学生たちは山岳民族の子どもたちとの出会いを通して、「人と人が出会うことは、こんなにも嬉しいことだったんだ」と気づいたこともあった。子どもたちの「純粋さ」に心打たれたこともあった。電気も水道もない山岳民族の村で生活をし「文明」について考えたこともあった。子どもたちとの別れがつらくて、大泣きしたこともあった。現地の大学生たちの教養の広さ・深さに「恥ずかしさ」を感じたこともあった。
「物質的な豊さ」とは違う大切な価値観がある、ということを学生たちは同プログラムを通して感じていった。 - 「心と現実のつながりを知る」体験授業
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武道家の米山俊光氏の協力を得て、2005年より授業等において心体技法(※)を通して「心と現実のつながりを知る」体験授業を行ってきた。学生たちは「心が現実に影響を与えている」ということ、そして「現実を変えようと思ったら、自分の心をチェックして、感じ方や受け止め方を変えることが大切である」ということを体験的に理解した。そして教育実習や施設実習、また日常生活において「気持ちの転換」に挑戦し、困難な事態や難しい人間関係に「やさしい気持ち」で向き合う挑戦をしていった。
授業後に施設実習に行った学生は、ベテランの職員もかかわるのが難しい子に対して「やさしい気持ち」で関わり、その子と仲良しになり、「実習後も来てほしい」と施設長から言われた。「店長が嫌だから、もうバイトを辞める」と言っていた学生は、数か月後に「店長がいい人だから、バイトに行くのが楽しい」と言った。同じ店長だった。学生の気持ちが変わり、店長との関わりが変わったのであった。母親への積年の恨みを口にしていた学生は、数か月後に母親への感謝を語るようになっていた。
学生たちは、「心と現実のつながり」を知り、「やさしい気持ち」で困難な現実に向き合うことで、新しい現実を生みだしていった。※心体技法(しんたいぎほう)とは、「心の状態が現実にどう影響を与えているか」を身体を通して体験できるように米山俊光氏が創始した型。
- 漢字アートコミュニケーション
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「これからの時代にどのような人材が必要か」「そのためには、どういう教育が必要か」「その教育プログラムの1つを、漢字アートコミュニケーションを通して作ってみたい」という想いから、昭和女子大学 日本語日本文学科教員の須永哲矢先生、同大学 現代教育研究所研究員の諏訪兼久氏と共に、漢字アートコミュニケーションを基とした「漢字の小セミナー」を2017年から19回にわたって企画・実施した。
学生たちは、自分が持ってきた漢字1文字を出発点として、講師との対話により「自分が何をしたいのか(願い)」を見出し、創作漢字に向き合うことにより「想像性を育む」トレーニングを行い、ネガティブな意味の漢字をポジティブに読みかえることで「気持ちの転換」の練習を行い、「元気、やる気、活気、その人らしさ」を引き出すことを目指した「学びの場」に誘われた。
漢字一文字から展開されるコミュニケーションの世界を、学生たちは新鮮な驚きと好奇心を持って受け止め、自分自身を知る手がかりとしていった。
社会活動
神奈川県にある「個別指導の原塾」の塾長の原実氏と共に、「子どもたちがイキイキとし、笑いがこぼれる家庭が日本中に増えること」を願って、「子供の幸せ研究会」を2018年に立ち上げた。
同塾で学ぶ生徒の保護者を対象にセミナーを行い、心体技法を通して「心と現実のつながり」を理解し、その後3か月間にわたって「思いっきり子どもに愛情深く接する」挑戦をしてもらった。
その結果、2年間母親と口をきいていなかった高校生の息子のAさんは、毎晩母親に「話を聞いて」と言ってくるようになった。不登校で反抗的・攻撃的な態度を取っていた高校生の息子のBさんは、無表情でこわばっていた顔の表情がやさしくなり、穏やかな態度になった。塾にも通えるようになり、学校のテストも受けることができた。母親を気遣う言葉も増え、大学にも進学した。
子どもに対して「やさしい気持ち」になることを試みた母親のCさんは、ご主人との関係も全く変わってしまった。以前は1週間に10回くらい夫婦喧嘩をしていたが、ご主人がやさしくなり夫婦喧嘩は激減した。
「子供の幸せ研究会」を通して、お母さんが「気持ちの転換」をすることが開く可能性の大きさを参加したお母さんたちから教えてもらった。
就活セミナー
「学生たちが願いを見出し、その願いを具現するための仕事に就いてもらいたい」との願いをもって、卒業生の小川貴子さん(大手航空会社CA、昭和女子大学社会人メンター)と共に、2023年から昭和女子大学・グローバルビジネス学部・会計ファンナンス学科の加納ゼミにて「就活セミナー」を行っている。
2024年の記録は以下を参照
https://www.swukaikeif.jp/%e3%82%bc%e3%83%9f%e6%b4%bb%e5%8b%95/6784/